怒涛のドル・円相場。
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先週月曜日に発表された日銀の長期金利目標の上限とする0.25%の無制限の指値オペの効果は大きく、先週月曜日の欧州市場ではドル高&円安の動きが続いて、凡そ6年半振りの円安水準となる125.08を示現した。
3月の始値は114.97、そして3月28日には高値125.08を付けて、何とひと月足らずの間に10円11銭上げると言う久し振りの大相場を見せてくれた。
正に怒涛のドル・円相場であった。
昨年までは1年間の値幅が大値10円くらいで、”動かないなあ。商売上がったりだ。”との恨み節が聞かれたが、この人たち、先月は116円を上切ってもドルのショートを切りきれずにやっとこさ120円で損切りし、124円でドテンしてドルのロングに転じた。
すると125.08を頭に121.29までドルが急落して今度は122円でドテンしてショートに転じて、所謂”往復びんた”を食らって”こんな相場やってられない。”との恨み節が聞こえる。
程よいボラティリティ(相場の上下)は嬉しいが、先月見た様な乱高下は非常に難しい。
ドル・円の急上昇の要因の一つは上に挙げた日銀の指値オペであるが、もう一つ3月8日に発表された我が国の経常収支が2カ月連続の赤字となり、赤字額が1兆1887億円と、14年8月の1兆4561億円に次いで過去2番目の規模に拡大していたことがあった。
経常収支が赤字という事は外貨が足りない訳で当然ドル高&円安要因となる。
ところが今週8日金曜日に発表される2月の経常収支が、同月の貿易赤字の大幅な減少により黒字に転じると見られている。
一転して今度は外貨が余るのである。
中長期のトレンドはドル高&円安と思うのだが、経常収支好転を見て円の買い戻しが入ればドル・円は下がる。
下がったところはドルの絶好の買い場となるかも知れない。
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