金利高でもドル・円上がらず。
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FRB.による利上げ期待でアメリカの長期金利は上昇し、10年債利回りは昨日のニューヨーク市場では一時1.9%を超える場面があった後1.853%で引けた。
これは年初の1.636%からは大きな上昇で、アメリカの金利上昇に敏感なドル・円相場は上がって然るべきだと思うのだが、ドルの頭は重い。
因みに10年債利回りが1.636%で引けた1月3日のドル・円相場の終値は115.34で、昨日は114.31。
終値ベースで比べると金利が0.217%上げたのにドル・円相場は1円以上下げるという面白い現象が起きている。
ドル下げの大きな理由の一つは、金利上昇を嫌気してニューヨーク株式市場で3指数とも大きく下げており、投資家がリスク・オフ(既存の債権を処理して新たな投資を控える。)の動きを取ってどういう訳か円を買う傾向があり為替市場では円高傾向となる。
それともう一つ、アメリカ金利上昇=ドル高と言う経験則に則って年初から市場がドルの買い持ちに傾いており、115円台から113円台へのドルの急落にびっくりして損切りのドル売りに走って、ドル下落に拍車が掛かったと思われる。
此処からは株価動向に留意したい。
株は素人だが、昨年からの金利上昇局面でのニューヨーク株式市場で3指数の爆上げは理解出来なかった。
金余りと言ってしまえばそれまでだが、3月以降本格的にFRB.が利上げを開始すると相当な株価調整が起きても不思議ではないのではないのかなあ?
基調的なドル高&円安は続くと思うが、株安や地政学リスク(台湾、ウクライナ、イラン、カザフスタンの地政学リスクにオミクロン騒動に揺れる新型コロナ・ウィルス問題も含めておこう。)による思いがけない円高には注意したい。
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