順張りか、逆張りか?
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9月6日の終値109.84から6週続けて陽線(始値よりも終値の方が高い。相場の上昇トレンドを反映する。)を見せていたドル・円相場の週足チャートが、先週の高値114.69を付けた後下げに転じ、久し振りに陰線(始値よりも終値の方が低い。相場の下落トレンドを反映する。)に転じた。
115円は2017年以来何度か上切ろうとして失敗した大きなレジスタンス(上値抵抗線)となっており、そう容易くは切れないかも知れない。
相場と言う物は買い手が多ければ上がり、逆に売り手が多ければ下げる。
先週114.69の高値を付けた時は、当然買い手が多かったであろう。
その後の113.42までの戻り安値を付けた時は、売り手が多かったのであろう。
為替市場、特にドル・円相場に対して大きな影響を与える要因に、シカゴ・IMM.と我が国個人投資家の動向が挙げられる。
先ず前者であるが、彼らは順張り=(相場が上がれば追いかけて買い向かう。)を得意としており、3月にドル・円相場が109円を超えた辺りから円の売り持ち(ドルの買い持ち)に転じた。
ドル高&円安を読んでの事だろう。
我が国個人投資家は逆張り=(相場が上がれば売り向かい、相場が下がれば買い向かう。)を得意とするが、基本的にはドルの買い持ちを維持しながらドルが上がれば利食って再び下がるのを待つパターンが多い。
彼らは9月末にドル・円相場が111円を超えた辺りからドルの売り持ちに転じて、現在もそのポジションを保持している。
シカゴ・IMM.はドルの買い持ちであり、潜在的なドル売り要因となる。
我が国の個人投資家はドルの売り持ちであり、潜在的なドル買い要因となる。
さて、ドル・円相場はこれからどうなるか?
因みにペンタゴン・チャートは未だドル買い継続としているが、113.45を下切ると要注意としており、テクニカル分析のMACD.は昨日までの買いシグナルからニュートラルに転じ、ストキャスティクスは売りシグナルを点灯している。
個人的にはドル高&円安が進むと思っているのだが、115円を前にして要注意でありますな。
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