米国長期金利の低下が止まらない。
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一時1.12%近くまで急落した後、一旦は1.3%台へと回復した米国10年債利回りが再び低下傾向となり、昨日のニューヨーク市場では1.178%で引けた。
長期金利低下の理由の一つとして、世界経済の成長を阻害しかねない新型コロナ・ウイルスのデルタ変異株の感染拡大を巡る懸念を背景にリスク・オフ(投資家が既存のリスク資産の圧縮を図り、新たなリスクを取る事を躊躇する。)の動きが進んでおり、安全資産とされる債券に買いが入り易い(債券高=金利安。)状況であることが挙げられる。
米国金利動向に最も敏感なドル・円相場は長期金利が低下傾向にある限り、上値を追うのは難しい。
時間の問題であるFRB.の金融緩和政策からの脱却を考えると長期金利上昇は自然と思われるが、現状のデルタ変異株による新規感染者数増加状況を見ると、10年債利回りがまさかの1%台割れくらいまで下落する可能性についても覚悟しておいた方が良いのかも知れない。
米国金利動向に敏感なドル・円相場は更に金利が下がればつられて下落する可能性は高い。
8月に入り市場参加者も夏休みに入る頃であろう。
市場参加者が減れば市場の流動性は低下する。
流動性が低下するとボラティリティー(変動率)は増加する。
言い換えればちょっとしたニュースや動きで相場が大きく上下に振れる可能性が高まる。
暑さ厳しき中、コロナと共に為替でも充分注意して行動したい。
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