東日本大震災から10年。
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大地震、大きな津波、そして原子力発電所の事故などの未曽有の災害が起きた東日本大震災から今日で10年経った。
もう10年なのか、或いは未だ10年なのか何と言っていいのかよく分からないが、死者・行方不明者合わせて1万8千人以上、震災関連死者数が凡そ3千8百人のこの大震災が忘れ去られることは無かろう。
筆者は当日御殿場でゴルフをプレーしており、そろそろ終わりの18番ホールのティー・グラウンドに立った時にグラグラと来た。
最初は二日酔いの症状かと思ったがゴルフ・カートがガタガタ揺れて、クラブやボールを洗う為の小さなバケツから水がばちゃばちゃと溢れ出したので地震だと分かった。
その時はまさかあの様な大地震だとは分からなかったから呑気に最終ホールでのプレーを終えてクラブ・ハウスに戻ると停電していた。
お風呂にも入れず、ゴルフ場を出たのが午後3時半頃。
東名高速が不通だと言うので箱根経由で帰ろうとしたが小田原市内で大渋滞に巻き込まれて凡そ5時間も殆ど動けず、家に帰り着いたのは夜中の2時頃だった。
その頃車に付いていたテレビは受信感度が悪くて小田原では全く見られなかったが、ラジオは聴こえた。
勿論電話は通じない。
ラジオを聴いていると東北地方の人的被害が数千人、関東では未だ死者数は不明とか言っていて、実際の被害状況は全く分からなかった。
午後9時頃にインターネットが繋がり、カミさんにSNS.で”俺のワインは大丈夫だったか?”と訊いたらこれが評判悪かった。
“あたしの事より真っ先にワインが心配なの?”
“そんなことはないけど、ラジオだと横浜は人的被害は無いと言ってるぜ。”
“何言ってんのよ。今だって未だ停電してるわよ。”
“俺だって一箇所に4~5時間もスタックしていて死ぬ思いをしてんだよ。
腹減ってるから何時になるか分からないけど帰ったら飯食うぞ。”
SNS.をぶちっと切られた。
家に帰り着いてご飯を食べながら繰り返しNHK.から放映される津波の様子を見て驚愕した。
実は小田原市内で渋滞で立ち往生している時に小田原市の防災スピーカーが”津波の恐れが有ります。高台に避難して下さい。”と繰り返しているのを聞いて、”どうやって逃げるんだよ。1ミリも動かねーじゃねーか。”と毒づき、”まあいいや。いざとなりゃ、車の屋根の上にでも上がればいいんだろ。”と独り言ちたのを思い出し、ぞっとした。
テレビで見た光景は本当に恐ろしい物だった。
被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げ、犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
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