いい所に来たか?
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ドル・円相場の上昇が続き、21日移動平均線(紫の線)でサポートされ、90日(緑の線)と200日移動平均線(オレンジ色の線)を大きな抵抗も無く上切って、当面のレジスタンス(上値抵抗)が見当たらない中先週の金曜日に高値108.64を付けた。
殆ど抵抗も無く上げてきたドル・円はチャート上、大きなレジスタンス(上値抵抗線)は見えなく、強いて挙げれば次の抵抗線は2020年6月5日に付けたコロナ後の高値109.84辺りであろうか?
ドル・円上昇の最大の原因は米国長期金利の上昇であるが、ベンチマーク(指標)である10年物債券利回りは一度1.6%を超えた後1.4%台に反落し、その度に株価が激しく上下した。
金利が上がれば株価は下がり、金利が下がれば株価は上がるという割合分かり易い動きを見せたが、ドル・円はそんな動きは何のその。
殆ど下げることなく上がり続けた。
ドル・円相場は米国金利(短期も長期も)の動き、特に金利上昇に敏感で金利の上げはもろにドル・円上昇となる事が多い。
それではこのまま米国長期金利がどんどん上がっていくのか(それにつれてとドル・円も上がっていくか?)言うと、そうでもない感じがする。
直近の米国10年債利回りのピークは2018年秋頃の約3.2%。
その頃のFRB.の政策金利であるFF.レートは1.5%で、その金利差は約1.7%であった。
実はこれが最近ではFF.レートと10年債利回り乖離差のピークである。
FF.レートは2019年6月の2.5%をピークにFRB.の緩和政策により現在の0.25%に張り付いているが、2019年6月頃の10年債利回りは凡そ1.5%でFF.レートとの金利差は1%であった。
まとめると、ここ最近政策金利であるFF.レートと米国10年債利回りの差は1.5%から1.7%を大きく乖離することは無く、FRB.が公約とする2023年までの緩和政策(FF.レート0.25%)が続けられるのであれば、10年債利回りが1.5%~1.7%を超えて大きく上昇する可能性は小さいのではなかろうか?
となるとドル・円相場もそろそろ”いい所”に来ているのではないのかと思うのである。
でも、未だ売らない。
この上げ相場に売って懲りたので、はっきりとドル・円が再び下げトレンドに入ったことを確認してから売り始めたい。
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