106円超え。
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ドル・円相場があれよあれよと言う間に上昇した。
90日移動平均線である104.40と200日移動平均線である105.60を上に切り、チャート上でははっきりとしたレジスタンス(上値抵抗線)が見えない。
(緑の線が90日、オレンジ色の線が200日移動平均線)
株価が上昇し、リスク・オン相場なると安全資産と目される債券が売られ(金利は上昇)、ドルと円も売られる傾向が有り、ユーロ、ポンド、豪ドルなどは上昇(ドルは下落)しているのに円安が進んでいる。
ドル安と円安の綱引きの結果、円安が勝ってドル・円相場じり高を見せているのだ。
ドル・円が上がっている理由としては、
-米国長期債券の利回りが上昇し、10年債利回りが1.3%を超えた。
日米金利差が広がっている訳で、ドルを買い易い状況になりつつある。
-コロナ・ワクチン購入の為の外貨資金需要と原油価格上昇による輸入額拡大の懸念。(我が国国際収支悪化懸念)
-そしてテクニカル分析上重要な90日と200日移動平均線を上切った。
などが挙げられようか?
ではこのまま糸が切れた凧の様にずっと上がっていくかと言うと、そうでもないかも知れない。
上のチャートを見ても分かる様に相場は一方方向に動くことは無く、上がったものは下がり、下がったものは上がると言うサイクルを繰り返しながら動く。
昨年、コロナ騒ぎで2月から3月に掛けて112円から101円に、そしてその後111円台まで戻すと言う大相場を見た後、年の1番値動きの大きかった大統領選直後の11月9日の安値103.19から高値105.64までの2円45銭の上昇以降の大な動きを見てみると、大体1円から2円50銭くらいの値幅で上下動のサイクルを繰り返しているのが分かる。
今回の上げ相場を見てみると2月10日に付けた安値104.42から今朝東京市場でつけた高値の106.21までの値幅は1円79銭で、売られ過ぎ或いは買われ過ぎを表すRSI.は現在”買われ過ぎサイン”が点灯している。
此処でドル・円を売るか否かは個人の裁量に任せるべきであろうが、筆者の戦略は200日移動平均線の105.60を再び下切ったら追っ掛けて売ると言う順張りである。
この戦略については先日も話した。
因みにエルビス川口さんの本日の転換点(売りに転じるレベル)は104.90である。
保守的に行くのであれば相場がそこまで下がるのを待ってから売るのが安全であることは言うまでも無い。
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