ワクチン接種。
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株式市場が新型コロナ・ウィルスに対するワクチン開発のニュースにはしゃいでいる。
先週月曜日、米製薬大手ファイザーに続き、米モデルナも新型コロナウイルス・ワクチンが高い予防効果を発揮したと発表して欧米の株価が大幅に値上がりしてダウとS&P.は史上最高値を更新し、日経平均株価も終値が25,906.93と29年前のバブルの時のレベルまで回復した。
ところがどっこい、依然として負けを認めないトランプ大統領と勝利が確定しているバイデン候補との間で大統領権限移譲が一向に進まず、また世界中で新型コロナ・ウィルスの新たな感染者が増える中、上昇した株式に対しての利食い売りが先行すると株価は一気に下げに転じて週が終わってみるとワクチンのニュースの前のレベルまで戻して、”行って来い。”の動きとなった。
そして昨日は再び英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナワクチンで高い有効性が確認されたと発表されたことや、米ファイザーが開発中のワクチンの接種が12月11日にも始まる見通しとの報道受けて3指数共上昇して始まった。
このニュースを受けてドル・円相場は安値103.69から凡そ1円戻して高値104.63を示現した。
連休明けの今日の東京株式市場ではその流れを受けて日経平均株価は約640円上げて1日を終えたが、ドル・円相場の頭は重くて午後4時半現在で104.40近辺で取引されている。
ワクチン開発は素晴らしいニュースだと思うのだが、ちょっと待て。
これらのワクチンはまだ治験段階であり、その有効性や安全性が確認され、アメリカ食品医療品局(FDA.)が正式に使用を承認するのは未だ先のことであろう。
実際に期待通りの効果を上げるかどうかも定かではない中、ワクチンのニュースが出る度に株式市場が過剰反応することに多少違和感を感じざるを得ない。
筆者は、もし新型コロナ・ウィルスのワクチン供与の話が有ったとしても直ぐに飛び付いて受ける積りはさらさら無い。
さっきテレビのニュースを見ていたらオーストラリアのQantas.航空が搭乗者にワクチン接種を義務付けると言っていたが、冗談ではない。
誰がQantas.航空なんかに乗るものか?
個人的には、FRB.の緩和姿勢継続、米政権(トランプだろうがバイデンだろうが)による大規模な財政支出拡大などを見るとドルが上がる理由を見付けることが難しくてワクチン開発のニュースに乗っかってドルを買う気は毛頭起きない。
米銀大手が相次いで来年の予想としてドル・円相場下落を唱えだしたのは天の邪鬼の筆者には癪であるが、まあ下がる物は下がるのであろう。
但し、これはあくまでも筆者の個人的な意見で御座いまする。
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