菅新政権の誕生。
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菅新総裁が誕生した。
2週間前に突然安倍首相が退陣表明した直後は、アベノミクス終焉と見た市場は株売り&円買いで応じたが、その週末それまでだんまりを決め込んでいた菅官房長官が総裁選出馬に意欲を示したと伝わると市場のセンチメントは一変した。
菅さんは基本的にアベノミクスを踏襲すると思われ、基本的な政策変更は無しと市場は直観して株を買い戻し、円を売り戻した。
新首相としての所信表明が待たれるが、ひょうひょうとした感じの見てくれとは違って、菅さん結構タフな政治家の様である。
最近の言動を見ると結構意外感が有る。
⁻組閣に当たって派閥からの意見は聞かない。
(実際の組閣に当たってはそうも言ってはいられまい。
但し菅政権誕生に尽力したと勝手に思っている政治家はぎょっとしただろう。)
⁻政策に反対する官僚は異動させる。
(菅官房長官になってから内閣人事局が新設され、官僚の幹部人事に色々と口を挟んできた。これから霞が関は益々永田町を意識しての政策運営をせざるを得まい。)
⁻日韓関係は先の請求権協定が元になっており、安倍政権時代といささかも違いは無い。
(全くブレが無い。他の総裁候補は”国際協調が必要だ、とか歴史認識に鑑みて譲歩すべき点はそうするべきだ。”と述べるが、菅さんは”我が国はやるべきことはやっており、それを守らない国との交渉は有り得ない。”と付き放つ。)
⁻遅かれ早かれ消費税再引き上げは必要となる。但し来る10年はそれは無い。
(景気低迷の現在、増税の話はタブーの筈だが、よくぞ言った。財政垂れ流しの現在、将来増税をしなければこの国は潰れる。)
やるではないか!
為替に関して、菅さんはドル安&円高がお嫌いな様である。
はっきりと、”私の重要な危機管理の一つに為替がある。財務省、金融庁、日銀による3者会合を開かせている。日本企業が間違いなく国内で経済活動できるような環境をつくる。”と述べて円高をけん制する。
実際に為替が円高に振れると三者会合を開催しており、直近では7月31日に104.19のドルの安値を付けた日にこの三者会合を開催し、当日の終値は105.93と1円70銭近くの上げを演出した。
それ以来、ドル・円相場が105円を割ったことは一度も無い。
政策としてドル高&円安を標榜する訳にはいくまい。
何故ならトランプ大統領が黙っていない可能性が高いからである。
お手並み拝見とするか!
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