ドル・円相場が動かない。
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ドル・円相場が動かない。
7月に入ってからドル・円相場のニューヨーク市場の終値は10日と15日を除いて全て107円台で終わっており、大きな動意が見られない。
その間株式市場は活況を呈し、ナスダックは連日史上最高値を更新した。
ダウ30種平均株価も今月に入って約4%弱上昇しており、日経平均株価もその恩恵(?)を受けて約3%上昇している。
ニューヨーク市場の騰勢はコロナ問題に余り影響を受けないどころか、むしろ恩恵を被っているGAFA.(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)などの所謂ハイテク株が上昇して投資家心理を好転させているのが一因だが、その様なハイテク株が無い東京市場の日経平均株価も上昇するのが理解出来ない。
以前にもご説明したが株価が上昇すると投資家は自分の懐が温かくなるのでより多くのリスクを取る傾向が有る。
これをリスク・オンと言う。
リスクをより多く取りたい訳だから安全資産の米債は売られ金利は上がる。
以前は金利上昇でドルも上がったのだが、最近は違う。
リスクを取るには基軸通貨で安全とされるドルは不要なので売られて、どう言う訳かこれも安全通貨と呼ばれる円も売られる。
ドルが売られると当然相対通貨のユーロ、ポンド、そして豪ドルなどの円以外の主要通貨が買われる。
7月1日と16日の相場を比べてみると(ニューヨーク市場の終値)
1日 16日
ユーロ 1.12151 1.1382
ポンド 1.2475 1.2553
豪ドル 0.6914 0.6971
と、株価が上昇している間にドル安&主要通貨高が進んでいる。
因みにドル・円は1日の107.45から16日は107.27と若干だがドル安&円高が進んでいる。
ドル・円相場の動きが他の通貨ペアーと比べて緩慢なのは、ドルと円が同じ方向に動くので、動かない同士の通貨ペアーであるドル・円相場は動かないのである。
この逆の動きがリスク・オフで、株価が下落すると投資家は自分の懐が寒くなるのでリスクを取りたくなくなる傾向が有る。
リスクを取りたくない訳だから安全資産の米債は買われて金利は下がる。
以前は金利下落でドルも下がったのだが、最近は違う。
リスクを取らないので基軸通貨で安全とされるドルは必要で買われて、どう言う訳かこれも安全通貨と呼ばれる円も買われる。
当然相対通貨のユーロ、ポンド、そして豪ドルなどの円以外の主要通貨が売られる。
ドルと円が買われるので、こちらもドル・円は大きくは動かない。
新型コロナ・ウィルスに関してワクチン開発が進んだ、いや新感染者数が増えたなど連日リスク・オフ、そしてリスク・オンと目まぐるしく市場のセンチメントが変わり、また11月のアメリカ大統領選挙や米中関係悪化などの懸念材料が山積みであるが今暫くドル・円相場はドルと円の綱引きで、狭くは106円~108円、広くは105円~110円のレンジ内に留まるであろう。
FRB.(米連邦準備銀行)が超金融緩和政策を続ける限り米金利は低位安定すると思われ、ドル安と円安の綱引きの中ドル安進行の度合いが大きければドル・円相場は下がるものと思うが、あくまでも此れは筆者の個人的見解であることをご承知おき下さい。
さあ、TGIF.=(Thank God, it is Friday.) 有難いことだ、今日は金曜日だ!
あ、違った、TGEF.=(Thank God, everyday is Friday.) 有難いことだ、毎日が金曜日だ!
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