“今度は円、全面高。”
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先週土曜日に”円、全面安。”とのタイトルで
” 世の中で何が起きたかと言うと米中関係悪化、コロナ・ウィルス再拡大の懸念をよそに世界的な経済活動復活に対しての楽観論が台頭してリスク・オン(投資家が新たなリスクを取って新規投資に積極的になる。)の動きとなり、株が買われて(株価上昇)安全資産の米債が売られ(金利上昇)、米株が買われているにも拘らず基軸通貨のドルが売られ(その他通貨が上昇)、安全資産だか低リスクだか知らないが円が売られる展開となった。”と述べたが、たった1週間も経たない間に全く逆の事、円高が起こりつつある。
以下は先週の主要通貨の動き。
6月2日始値 6月5日終値 円安進行の割合
ドル・円 107.69 109.59 1.8%
ユーロ・円 119.68 123.70 3.4%
ポンド・円 132.88 138.83 4.5%
豪ドル・円 71.75 76.34 6.4%
ニュージーランドドル・円 66.74 71.28 6.8%
そして以下はここ1週間足らずの動き。
6月5日終値 6月11日終値 円高進行の割合
ドル・円 109.59 106.86 2.5%
ユーロ・円 123.70 120.74 2.4%
ポンド・円 138.83 134.64 3.0%
豪ドル・円 76.34 73.23 4.1%
ニュージーランドドル・円 71.28 68.70 3.6%
何だ、たかが3~4%の円高ではないかと思われる人も居ようが、為替市場でたった4~5日のうちにこれだけ動くのは大変なことである。
何が起きたかと言うと先週の動きと全く真逆のことが起きて、アメリカの幾つかの州でコロナ・ウィルス感染者数が再び増加に転じ、先日まで台頭していた経済活動再開期待が急速に萎んで株式3指数とも3月16日以来の大幅な下げに転じてリスク・オフ(投資家がリスクを取ることを控えて新規投資を止め、既存の投資を引き上げる。)の動きとなって安全資産の米債が買われ(金利下落)、米株が売られているにも拘らず基軸通貨のドルが買われ(その他通貨が下落)、安全資産で低リスクと言われる円が買われる展開となったのである。
ダウ平均株価は3日で2400ドルの下げを演じ、正に一寸先は闇の様な動きをした。
11月のアメリカ大統領選を控えて、金融市場はこれからも”訳の分からない動き”をするんだろうな?
損切りをお忘れなく!
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