円、全面安。
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筆者の目論見(?)に反して円安が進んでいる。
ドル・円相場は先週初107.69で始まった後じりじりと円安が進み、週末は109.59で終わり1週間で約1.8%の円安となったが、これは可愛いもの。
その他通貨に対する円安進行は凄まじいものがある。
6月2日始値 6月5日終値 円安進行の割合
ドル・円 107.69 109.59 1.8%
ユーロ・円 119.68 123.70 3.4%
ポンド・円 132.88 138.83 4.5%
豪ドル・円 71.75 76.34 6.4%
ニュージーランドドル・円 66.74 71.28 6.8%
世の中で何が起きたかと言うと米中関係悪化、コロナ・ウィルス再拡大の懸念をよそに世界的な経済活動復活に対しての楽観論が台頭してリスク・オン(投資家が新たなリスクを取って新規投資に積極的になる。)の動きとなり、株が買われて(株価上昇)安全資産の米債が売られ(金利上昇)、米株が買われているにも拘らず基軸通貨のドルが売られ(その他通貨が上昇)、安全資産だか低リスクだか知らないが円が売られる展開となった。
上昇したその他通貨×ドル・円相場であるクロス(ユーロ・円などの円がらみのその他通貨)は当然上の表の様に急上昇するが、ドルと円と言う売られた二つの通貨同士を掛け合わせたドル・円相場はそんなに動かなかった訳である。
先週初まで107円台のレンジが3週間も続いたのが嘘の様であるが、これが相場。
昨晩発表になった5月の米国雇用統計は一言では表せないしっちゃかめっちゃかな数字であった。
失業率は13.35%で酷いものなのだが市場予想の19.7%よりも良くて市場は一安心。
非農業部門雇用者数は市場予想がマイナス800万人であったところに何と+250万人で市場はびっくり。
時間当たりの賃金増加は市場予想よりも悪かったが市場は反応せず。
結果として”やはり雇用状況を含めてアメリカ経済は最悪期を脱出しつつある。”と言う楽観が広がって株が大きく買われることとなった。
ちょっと待ってよ、失業率は13.3%なんだよ、と言っても誰も聞く耳を持たない。
株価、円安共に過熱感が漂うが、さて来週はどうなるか?
玄関の花。
家で一番落ち着く所の花。
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