今日はハナキンですぞ!
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今日は金曜日。
毎日家に留まり、朝から晩まで同じことをやっているので曜日の概念を忘れてしまう。
昔は金曜日はハナキンと呼ばれていたが、これは”金曜日になってやっと1週間の仕事が終わって嬉しいぞ!花の様だ。さあ、飲みに行こう!”とのサラリーマンの本音を語ったものなのかなあ?
そう言えば筆者も現役の頃は金曜日の午後は一切仕事はしないで、よく東京会館のバーに入り浸ったものだ。
バーには常連が3~4人居て、行くと必ず会ったものだ。
現在日経新聞の”私の履歴書”に執筆されている出光興産元社長の天坊さんが社主の出光さんから夕方になると”おい、一杯飲みに行こうと誘われて東京会館のバーに行ったものだ。”と書かれていたが、その他にも三菱財閥の御曹司などが必ずカウンターで飲んでおられたりして、懐かしい思い出だ。
そう言えばこの御曹司には可愛がって貰ったなあ。
赤ワインの事を”赤葡萄酒”と呼ばれ、”酒匂君は赤葡萄酒が好きなんだなあ。”と仰っていた。
驚いたことに自分ではお金は持ち歩かないらしく、何時ぞや”俺ん家の近くにうめー焼鳥屋が在るんだ。行かねーか?”と誘われて”余り沢山食べられないんですよね。”と言うと、”いいんでい、付き合え。”と言われてバーを出ると三菱のデボネアが外で待っていて車で15分くらいの所(場所の名前が分からない。)で降りて角の小綺麗な焼鳥屋に入った。
“いらっしゃいませ。”の声も掛からない。
一番奥の二つの席が空いており、”これが俺の席なんだよ。”と座るとぬる燗と焼き鳥が数本出てきて、”ここの赤葡萄酒、うまくねーから、酒で我慢しろよな。”とニコニコしながら仰る。
“俺ん家、この上なんだよ。”と仰ると大将が”ここら辺一帯全部I.さん(御曹司のお名前)の持ち物で、あっしら昔からお借りしているんです。”と付け足す。
文章を読むとI.さん、偉そうに話している様に見えるが、実際は全然そんな事はない。
気っ風の良いべらんめえ口調で話され、如何にも江戸っ子と言う感じだ。
ものの30分すると、”おう、帰るか。俺、金持ってねーから酒匂君払っといてくれな。”と言われたが、全く嫌味が無い。
どうやら毎日の様に立ち寄るらしいのだが、何時も付けらしい。
誘っといて金を払わないと言うのも何だか粋に感じた
“俺、散歩がてら歩いて帰りたいから家までこの車乗ってきな。”と言われたが、”あ、私も銀行に自分の車を置いていますから結構です。”とお断りすると、”じゃあ、銀行まで乗ってきな。”と言われて、断ると怒られそうな気がしてお言葉に甘えて銀行まで送って貰った。
焼鳥屋の勘定は確かほんの数千円だった気がする。
本当のお金持ちの、本当の気取らない生き方に感服したがもう35年前の話だ。
何だか話が途中から脱線したがハナキンで思い出した懐かしい話。
今日の花は玄関の生け花。
オレンジ色はベニバナ、青はデルフィニューム、緑はウイキョウと呼ぶらしい。
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