“休むも相場。”
週末のドル円レートを予想して10万円をゲット!
最新のレポートによると世界の新型コロナ・ウィルスの感染者数が192 万人、そして死者数が12 万人と報告され、毎週その数は増え続けてその脅威は衰えることを知らない。
リスク・オフの動きで3月9日に101.19の安値を付けたドル・円相場はその後”ドル争奪戦。”で戻し高値111.71を付けたが、FRB.によるドル供給策や株式・商品市場が落ち着きを取り戻すにつれて一転ドル売りに傾き、安値と高値の凡その半値に近い106.93迄下げることとなった。
金融市場は段々落ち着きを取り戻すかに見えたが、新型コロナ・ウィルス終息の見通しが立たない中、先週は”有事のドル買い”と言うExcuse.=(口実)を見付けて再びドル買いに走り、ドル・円は109.38の高値を付けた。
それにしても市場の移り気の速さには驚くほどだが、イースター休暇を控えて今度はドル売りが加速し、108.45を付けて越週した後昨日は安値106.99を付けた後107.20で引けた。
この目まぐるしい相場の動きがファンダメンタルズ=(経済的基礎要因)に則ったものだとは思えない。
聞くところによるとプロのディーラー諸君の多くが自宅待機を余儀なくされ、限られた情報や機器の使用(銀行のディーラーは一度に幾つものチャートやニュース画面を見ながら取引しているが自宅ではせいぜい一つのパソコンを見るだけであろう。)では通常の取引を続けるのは難しい。
勢い、相場の流れに沿って動く順張り(相場が上がれば買い、下がれば売る。)が主流となり、AI.やアルゴリズムが主導する相場展開と成る。
理屈は通用しない。
週末の日経ヴェリタスの記事を読んで、さもありなんと頷いた。(ある意味。”そうか皆なも悩んでいるのだなと思った。” ほっとしたと言うのが本音だが…)
樹報会社のQuick.と日経ヴェリタスが4月6日~8日に行った外為市場関係者を対象とした共同調査によると、4~6月のドル・円相場は、
-膠着する。=61%。
-リスク回避の円買い。=26%。
-リスク回避のドル買い。=10%。
-その他。=3%。
と圧倒的に”相場は動かない。”と予想している。
具体的な予想値も、4月末=107.87、6月末=107.63、そして9月末=107.68と極めて詰まらない結果となった。
調査が行われた4月6日~8日のドル・円相場は概ね109円台であったから、どちらかと言えば多少のドル安&円高を見た向きが多かった感じがする。
米連邦準備理事会(FRB)は9日、中小企業向け融資や投資非適格級の債券買い入れ拡充を含む新たな資金供給策を発表した。
この資金供給策は投資不適格級に最近格下げされた社債の一部も対象となるなど、前例のない措置を講じたことで足元のドル需給ひっ迫懸念が後退し、週末に向かってドルの下げを助長したこととなった。
プロのディーラー諸君も悩んでいるみたいだが、相変わらずドル・円相場の見通しを語るのは難しい。
相場が動く要因を挙げてみると、
ドル買い&円売り要因。
-一旦収まったかに見える有事のドル買い。
-新年度に入り外債投資枠が広がったGPIF.によるドル買い。
ドル売り&円買い要因。
-3月の日銀短観で2020年度のドル・円想定為替レートが107.98に設定されて売り余力が増した輸出筋のドル売り。
-コロナ・ウィルス騒動による保有資産棄損を埋める為の本邦機関投資家のレパトリの為のドル売り。(外貨建て資産を圧縮して我が国に持ち帰る。)
これらの要因のどれかの一つを取っても、ドル買い或いはドル売りのExcuse.=(口実)となり得る。
先週の動きを見ると、
4月6日 7日 8日 9日 10日
高値 109.38 109.26 109.09 109.06 108.58
そして今週になってからは、
13日 14日
高値 108.51 108.12
と、日毎に高値が切り下がりつつある。
個人的には”良いレベルまで下がったな。”と思うが、短期的にはもう一段のドルの下げ余地が有ることを認識すべきか?
時は非常事態。
筆者は今は我慢して自宅待機をしている。
運動不足気味になるのが気になるが、無暗に外出してコロナ・ウィルスの餌食に成るのは御免だ。
相場に無暗に手を出してAI.やアルゴの餌食に成るのも御免だ。
今暫く我慢して様子を見ることにしよう。
休むも相場。
(お断り。月曜日に投資家向けに書いたレポートをダイジェストして書いてみました。”もう読んだよ。”と言う方、申し訳有りません。毎日、コロナの話題でネタ不足なのです。)
今日の花。
アネモネと言うらしい。
週末のドル円レートを予想して10万円をゲット!