川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、上値トライの動き。

2025/03/05

ドル円は直近の日足が、下ヒゲが長く実体の小さい陽線引けとなり、下値トライに失敗した形で終えています。この反動で上値余地を探る動きに繋げていますが、前日の陰線が上値を抑え込んでおり、また、上値を切り下げる流れにも変化が認められないことから、上値トライに失敗する可能性にも注意が必要です。但し、150.80超えで終えれば下値リスクが若干後退して再度151円台前半の抵抗をトライする動きへ。152.30-40の抵抗を上抜けて152.50超えで終えた場合は、1/10に付けた158.87を直近高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けて、短期トレンドが“ドルやや強気”に変化します。逆に、148.50以下で終えた場合は続落の可能性が生じます。

ドル買いは様子見か148.50-60まで引きつけて。損切りは147.90で撤退です。ドル売りは150.20-30で戻り売り。損切りは150.80で一旦撤退です。上値抵抗は150.50-60,150.80-90,151.20-30,151.70-80,152.30-40に、下値抵抗は149.30-40,148.90-00,148.40-50にあります。

ユーロ/ドルは続伸。1.0510-20の抵抗を上抜けた反動で一段の上昇に繋がりました。日足、週足の形状が改善しており、上値トライの流れが継続すると見られることから、目先は押し目買い方針継続です。但し、1.0400を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。買いは1.0550-60で押し目買い。損切りは1.0500で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.0620-30,1.0650-60,1.0680-90に、下値抵抗は1.0580-90に軽い抵抗が、1.0540-50,1.0510-20にやや強い抵抗が出来ており、短時間では下値余地が拡がり難い状態です。

ユーロ/円は、大陽線の出現となり、この陽線が1/24に付けた164.08を直近高値として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じています。一方で、中期トレンドはまだ弱く162円台にしっかり乗せて終えるまでは下値リスクを残します。また、158.00以下で終ええた場合は“ダマシ”に終わった可能性が生じます。一方下値も、157.50以下で終えた場合は下値リスクが若干高くなりますが、155円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態となっています。買いは158.20-30の押し目待ちとします。損切りは157.70で一旦撤退です。売りは様子見か161.90-00まで引き付けて。損切りは162.50で撤退です。上値抵抗は159.70-80,160.00-10,161.10-20,161.70-80に、下値抵抗は158.20-30,157.80-90,157.50-60,157.00-10にあります。

ポンド/ドルは高値引けの陽線となり、続伸して終えています。1.27台超えに実体を戻したことで、上値余地が拡がり易くなっており、短期トレンドは強い状態を維持しています。但し、1.30台乗せ定着はまだ難しいと見ています。また、200日移動平均線が1.2786に位置しており、これも意識される可能性があります。買いは1.2720-30の押し目待ちとします。損切りは1.2670で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.2810-20,1.2830-40,1.2870-80に、下値抵抗は1.2750-60,1.2720-30,1.2700-10,1.2670-80にあります。1.2550以下で終えた場合は下値余地が若干拡がり易くなります。

ポンド/円は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。1/7に付けた168.25を直近高値とする短期的なレジスタンスラインから頭一つ上抜けた位置で終えており、下値リスクが若干後退しています。上値トライの動きが強まると見られますが、昨年7月に付けた208.11を基点とする中期的なレジスタンスラインが196円台に位置しており、これをしっかり上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。足元では強い状態に変化していることから押し目買い方針で。買いは190.60-70で押し目買い。損切りは189.90で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は191.90-00,192.50-60,193.00-10に、下値抵抗は191.00-10,190.60-70,190.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。

豪ドル/円は値幅の大きい陽線で、続落を食い止めており上値トライの可能性に繋げています。この陽線の下ヒゲが長く、下値トライに失敗した形で終えていることから、反発余地を探る動きが強まると見られますが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。一方で93.10~92.60ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、短時間ではこれを大きく下抜ける可能性も低いと見られます。買いは様子見か93.10-20まで引きつけて。損切りは92.60で一旦撤退です。売りは94.00-10で軽く売って94.30で浅めに撤退です。上値抵抗は94.00-10,94.30-40,94.80-90に、下値抵抗は93.30-40,93.10-20,92.60-70,92.40-50,92.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが点灯します。

今日はライチタイムに外に出る余裕がなく、お昼は非常食用のカップヌードルにしました。たまに食べると美味しいですが、やっぱりちょっと味の濃さが気になります。お湯をたっぷりにしているのですが、うっかりすると麺に水分が浸みこんでしまい、お湯が少な目でやっぱり濃い味になってしまいます。3分きっちり計らないと美味しさも半減ですね。さて、明日のYouTubeセミナーに向けて資料を準備したいと思います。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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