川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、上値の重い展開続く。下値抵抗にも注意。

2025/02/27

ドル/円は、直近の日足が十文字の寄せ線に近い形で終え、寄り付き水準に戻して引けています。日足の上下の抵抗に跳ね返されており、攻め難い所ですが、トレンドが弱いのでドルの戻り売り方針継続とします。但し、148.50以下で終えない限り、突っ込み売りにも注意が必要です。

148.50以下で終えた場合は新たな下げエネルギーを得て一段のドル下落へ。逆に151.20-30の抵抗を上抜けて終えた場合は、“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも152.70-80の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。

ドル買いは様子見か148.70-80で軽く試し買い程度に。これは東京市場で付いています。損切りは148.40で浅めに撤退です。売りは1日様子見か150.30-40まで引きつけて。損切りは151.10で撤退です。日足の上値抵抗は149.50-60,150.30-40,150.90-00,151.20-30に、下値抵抗は148.90-00,148.60-70,148.00±10銭、147.10-20にあります。

ユーロ/ドルは小陰線で終え続伸に繋げられずに終えていますが、下値を切り上げる流れを維持しており、1.05超えをトライする可能性に繋げています。但し、1.0430以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。買いは1.0450-60で押し目買い。損切りは1.0400で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.0500-10,1.0530-40,1.0560-70,1.0600-10に、下値抵抗は1.0450-60,1.0420-30,1.0400-10にあります。1.0300を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。

ユーロ/円は値幅の小さい陰線引けとなり、上値を切り下げています。単体では下げエネルギーの強いものではなく、156.00-10の下値抵抗も守って終えており、反発に転ずる可能性を残しています。上値を切り下げる流れに変化なく、下値リスクにより警戒が必要ですが、158円台を回復しえ引ければ“ニュートラル“な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも162.50超えで終えるまでは下値リスクを残します。買いは様子見か156.10-20で軽く押し目買い。これは東京市場で付いています。損切りは155.70で浅めに撤退です。売りは156.80-90で軽く売って157.50で一旦撤退するか、157.40-50の戻り待ちとします。この場合の損切りは158.20で撤退です。上値抵抗は156.80-90,157.40-50,157.90-00に、下値抵抗は156.00-10,155.50-60,155.00±10銭にあります。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが生じます。

ポンド/ドルは十文字の寄せ線に近い形で終えて、上下の抵抗を攻めきれずに寄り付き水準に戻しています。1.27台乗せには失敗していますが、下値を切りあげる流れを維持しており、押し目買い方針継続とします。但し、1.2550-60の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、1.2500を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。買いは1.2620-30で押し目買い。損切りは1.2580で一旦撤退です。売りは様子見か1.2730に浅い損切りを置くなら1.2700-10で軽く戻り売り。上値抵抗は1.2700-10,1.2740-50,1.2780-90に、下値抵抗は1.2650-60,1.2620-30,1.2600-10にあります。

ポンド/円は寄せ線に近い形となり、寄り付き水準に戻しています。上値を切り下げる流れを変えていないものの、下値も188円台前半の抵抗を攻めきれずに下げ渋りの形となっており、188円を割り込んで来ないと下値余地も拡がり難い状態です。但し、187円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。買いは様子見か188.20-30まで引き付けて。損切りは187.80で浅めに撤退です。売りは189.70-80で戻り売り。損切りは“ニュートラル”な状態に戻す190.60で撤退です。上値抵抗は189.50-60,190.10-20,160.60-70に、下値抵抗は188.20-30,187.70-80,187.50-60,187.00-10にあります。

豪ドル/円は陰線引けとなり、続落して終えています。個々の足は強い下げエネルギーを持ったものではありませんが、上値を切り下げる流れにあり、反発力にも欠ける状態です。強い下値抵抗ポイントにありますが、トレンドが弱いので買いは1日様子見か、94.00近辺で軽く買って、(これは東京市場で付いています)93.60で撤退です。売りは94.80-90の戻り待ちとします。損切りは95.40で撤退です。上値抵抗は94.30-40,94.80-90,95.00-10,95.30-40に、下値抵抗は93.90-00,93.60-70,93.10-20にあります。短期トレンドは96円台に実体を戻せば“ニュートラル”な状態に戻しますが、97.50超えで終えるまでは下値リスクを残します。

さて、今日はこれからマーケットアナライズin京都(3/1開催)でのセミナーに備えて資料作りに入ります。追ってYoutubeでも御覧頂けると思いますので、日時が確定しましたら追ってご案内します。前回は1/31にゲスト出演させて頂きました。少し前のものですが、ご参考までに。岡崎良介さんの解説は適時適切で皆さんも参考になるのではないでしょうか。

岡崎良介×川合美智子【 なぜデフレに? 日銀が株価を示唆⁉『日銀 金融政策 集大成を徹底考察』ETF買い入れ】|美しい為替チャートの解説|鈴木MVS】2025年2月1日配信(YouTubeオリジナル)

この記事をシェアする

前の記事 次の記事

プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
公式サイト

ブログランキング

  • にほんブログ村 為替ブログ FX投資情報へ

最新の記事

カテゴリー

  • カテゴリーなし

アーカイブス

無料会員募集中