川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、反発余地が限られる可能性。148.50以下で終えた場合は一段のドル下落へ。

2025/02/21

遅くなりました! 今日は終日外に居たためアップが遅れてしまいました。

ドル/円は直近の日足は東京市場(9:00am)で前日足から下寄りのスタートとなり、安値圏で引ける陰線引けとなりました。この足が151円台を割り込んでおり、新たな下落リスクが生じています。148.60-70に週足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下げトレンド入りして、144~145円台の中期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。

短期トレンドは151.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、153円台に乗せて終えるまでは下値リスクを残します。

トレンドが弱いので、ドル買いは様子見か148.30に浅い損切りを置くなら148.60-70まで引きつけて軽く試し買い程度に。売りは150.50超えで売り狙い。損切りは浅い場合で151.00、深い場合は151.60で撤退です。日足の上値抵抗は150.50-60,151.10-20,151.50-60に、下値抵抗は149.00-10,148.60-70,147.70-80にあります。

ユーロ/ドルは寄り付き安値の陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げています。前日に付けた1.0401で調整下げが終了した可能性が高くなっており、1.0600超えトライを意識する展開が予想されますが、中期トレンドがまだ弱いので急伸にも繋がり難いと見られます。買いは1.0450-60で押し目買い。損切りは1.0410で一旦撤退です。売りは様子見か1.0600-10まで引き付けて。損切りは1.0640で撤退です。上値抵抗は1.0510-20、1.0540-50,1.0580-90,1.0610-20に、下値抵抗は1.0440-50,1.0410-20にあります。1.0300を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。

ユーロ/円は東京市場(9:00am)で前日足から下寄りのスタートとなり、実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。上値を急角度で切り下げる流れに変わりなく、下値リスクがより高い状態ですが、直近の陰線が156.30-40の下値抵抗に跳ね返されており、156円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。一方で、2/13に付けた161.19で戻り天井を確認した可能性が高くなっており、基本的な「ユーロの戻り売り」の流れは変わらないと見ています。買いは様子見か155.80に損切りを置くなら156.50以下で軽く試し買い程度に。売りは157.80-90で戻り売り。損切りは158.60で撤退です。上値抵抗は157.70-80,158.40-50,159.10-20に、下値抵抗は157.20-30,156.50-60,156.30-40,156.00-10にあります。短期トレンドは158.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、160.20-30の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。

ポンド/ドルは陽線で切り返して上値トライの流れを維持しています。日足、週足ともに形状が安定しており、1.2750超えから厚くなる上値抵抗にも注意しつつ、押し目買い方針継続とします。買いは1.2630-40で押し目買い。損切りは1.2580で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.2700-10,1.2720-30,1.2750-60,1.28.00-10に、下値抵抗は1.2630-40,1.2610-20,1.2570-80にあります。1.2400を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。

ポンド/円は小幅続落し、上値を切り下げています。直近の陰線が下げ渋りの形で終えたことや、2/17の陽線が187円台前半の足元を固めた形となっており、小反発の可能性に繋げています。トレンドが弱いので買いは1日様子見です。売りは190.60-70で戻り売り。これは東京市場で付いています。損切りは191.20で一旦撤退です。上値抵抗は190.60-70,190.90-00,191.70-80に、下値抵抗は189.60-70,188.90-00,188.50-60,188.00-10にあります。短期トレンドは191円台を回復して引ければ“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなりますが、195円台を回復して引けない限り、下値リスクを残します。

豪ドル/円は小幅続落し、上値を切り下げていますが、下げエネルギーの強いものではなく、下げ渋る可能性が高いと見ています。一方で、中期トレンドが弱いことや、上値を切り下げており、97.00超えで終えるまでは、下値リスクにも注意が必要です。また98円台に乗せて終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。一方下値は、95.30-40以下に強い下値抵抗が控えていることや、対ドルでのトレンドが安定していることから、豪ドル/円も急落地合いに繋がり難いと見ています。但し、95円を割り込んで終えた場合は下値余地がもう一段拡がる可能性が、94.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。買いは95.00-10まで引きつけて。損切りは94.50で撤退です。売りは96.20-30で戻り売り。これは東京市場で付いています。損切りは96.60で撤退です。上値抵抗は96.30-40,96.70-80,97.00-10に、下値抵抗は95.60-70,95.30-40,95.00-10にあります。全て下抜けた場合は下値リスクが点灯、94.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。

今日はランチを取る余裕がなく、お昼抜きになりました。出掛けた帰りに高島屋の菊乃井に立ち寄って、卯の花、分葱のぬた、胡麻豆腐、こんにゃくのピリ辛、そして豚の角煮を調達。ちょっと豪華な晩御飯になります。

では皆さま良い週末をお過ごしください。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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