川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、強気を維持。クロス/円、上値の重い展開。下値抵抗も守った状態。

2024/10/17

ドル/円は、直近の日足が陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げています。日足の上値抵抗を実体ベースで上抜けきれていませんが、日足の形状が安定しているので、一段の上昇に繋がる可能性も高いと見られます。押し目買い方針継続です。但し、148円を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、147.50以下で終えた場合や、値動きの中で147.20-30の抵抗を下抜けた場合は短期トレンドが変化して調整下げ局面入りの可能性が高くなります。逆に150円台に乗せて終えれば上値余地がさらに拡がり易くなりますが、151円台後半に中期的な上値抵抗が控えており、一気に上抜けるのも難しいと見ています。

ドル買いは149.20-30で押し目買い。これは東京市場で付いています。損切りは148.70で一旦撤退です。ドル売りは様子見です。

ユーロ/ドルは続落。上値を切り下げる流れが続いており、下値リスクがより高い状態ですが、1.0800~1.0850ゾーンに強い下値抵抗があり、このレベルからの売りも慎重に。トレンドが弱いので買いは様子見か1.0820-30の押し目があれば買い狙い。損切りは1.0780で撤退です。売りは1.0890-00で戻り売り。損切りは1.0940で撤退です。小幅続落して終えました。個々の足が下げエネルギーの強いものではありませんが、トレンドが弱いので戻り売り方針継続とします。但し、1.08台に強い下値抵抗が散在しており、1.0750以下で終えない限り突っ込み売りにも注意が必要でしょう。買いは様子見です。売りは1.0900₋10で戻り売り。損切りは1.0940で一旦撤退です。上値抵抗は1.0880₋90, 1.0900-10,1.0930-40に、下値抵抗は1.0860-70,1.0820-30,1.0800-10にあります。短期トレンドは1.1100超えに実体を戻すまでは変化しません。

ユーロ/円は寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けています。方向性を示すものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、また、日足の下値抵抗が161.90-00にあることから、これを支えとして上値トライの可能性を残した状態です。但し、161.50以下で終えた場合はレンジ内での揉み合いから下抜けることや、9/16に付けた155.15を基点とする短期的なサポートラインも下抜けるため、短期トレンドが変化して下値余地が拡がり易くなります。逆に163.30-40,163.70-80の抵抗を全てクリアして164円台に乗せて終えれば165円超えトライへ。買いは162.00-10で押し目買い。これは東京市場で付いています。損切りは下値リスクが点灯する161.40で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は163.00-10,163.30-40,163.70-80,164.20-30に、下値抵抗は161.90-00,161.60-70,161.00-10にあります。

ポンド/ドルは陰線引けとなり、一段の下落リスクが点灯中です。CPIの低下を受けて利下げ観測が強まりました。買いは1日様子見です。売りは1.3060-70の戻り待ちとします。損切りは1.3110で撤退です。上値抵抗は1.3020-30,1.3060-70,1.3090-00に、下値抵抗は1.2960-70,1.2930-40,1.2910-20にあります。短期トレンドは1.3200超えで終えない限り、変化しません。

ポンド/円は、小幅続落して終えています。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、9/16に付けた163.79を基点として下値を切り上げて来たサポートラインから若干下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化し始めています。“ダマシ”となる可能性がありますが、195.60-70に強い上値抵抗が出来ており、これを上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。また、193.50以下で終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。買いは1日様子見か193.90-00まで引き付けて。これは東京市場で付いています。損切りは193.40で撤退です。売りは195.10-20の戻り待ちとします。損切りは195.70で撤退です。上値抵抗は194.60-70,195.10-20,195.60-70に、下値抵抗は193.90-00,193.50-60,193.00-10にあります。

豪ドル/円は小幅続落。100円台を守り切れずに終えており、上値の重い感がありますが、99.40-50の下値抵抗に跳ね返されており、反発に転ずる可能性に繋げています。買いは99.50-60で軽く押し目買い。損切りは99.20で浅めに撤退です。売りは様子見か100.60-70まで引きつけて。損切りは101.10で撤退です。上値抵抗は99.90-00、100.20-30,100.60-70に、下値抵抗は99.50-60,99.10-20,98.70-80にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、98.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化します。

昨日は東日本橋の旬華なか村さんに二度目の訪問です。ネットで予約状況を調べたらたまたまポツンとこの日に空席があったのと、W氏が帰国してまもないので、胃にも優しくアメリカになさそうなこのお店にしました。お懐石風の中華ですが、素材の旨味を生かした体に優しい感じのする広東料理です。昨日は、鱧とマツタケの春巻きが出ました。土瓶蒸しの材料のようですが、ちゃんとした中華です。春巻きをちょこっとかじって、中にすだちを少し絞って頂きます。火傷しそうですが超美味。こちらはお任せのコース料理のみです。お酒の量にもよりますが、中国茶など(少しお高いですが美味しいのがあります)で済ませれば2万円でおつりが少し残る感じです。名店の一つだと思います。お隣は明治創業の合鴨料理の「鳥安」さんです。

旬華 なか村 – 割烹スタイルの広東料理店 (syunka-nakamura.com)

さて、これから本日のセミナーの準備に入ります。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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