川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、上値の重い展開。下値抵抗にも注意。

2024/07/23

週末のドル円を予想して10万円をゲットしよう!

ドル/円は、直近の日足が実体が小さく下ヒゲのやや長い「タクリ足の陰線」で終え、下値トライに失敗した形となりましたが、昨年12月に付けた140.25を基点とするサポートラインを下抜けた位置で推移しており、日足は下値リスクがより高い状態です。しかし、週足の下値抵抗が156.80-90にあり、終値ベースでかろうじて守っており、週末までの反転の可能性を残した状態にあります。このため156円台からの売りも慎重に臨む必要があります。但し、日足が155.50以下で終えるか155.30-40の抵抗を下抜けた場合は、新たな下落リスクが生じて151円方向への一段のドル下落に繋がり易くなります。逆に、158.40-50の抵抗をクリアして158.60超えで終えれば、下値リスクが後退して上値余地が拡がり易くなります。

ドル買いは1日様子見か156.00-10まで引きつけて。損切りは新たな下落リスクが生ずる155.30で撤退です。売りは157.70-80の戻り待ちとします。損切りは158.20で浅めに一旦撤退です。

ユーロ/ドルは前日足から上よりのスタートとなりましたが1.09超えトライに失敗して実体の小さい陰線ひけとなりました。下値抵抗を守っていますが、上値の重い感が否めず、1.0910⁻-0の抵抗を上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難いでしょう。買いは1.0880-90で軽く押し目買い。損切りは1.0850で浅めに一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.0890⁻00に軽い抵抗が1.0910-20,1.0940-50,1.0970-80に強い抵抗があります。下値抵抗は1.0880-90,1.0860-70にあります。1.0800を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。

ユーロ/円は直近の日足が、実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。下値トライに失敗した形で終えており、反発余地を探る動きに繋げていますが、トレンドがまだ弱く下値リスクにより警戒が必要です。一方で、昨日の下値トライの動きの中で、170.00-10の週足の抵抗に跳ね返されており、昨年12月に付けた153.23を基点とするサポートラインを守っていることから、突っ込み売りにも注意が必要です。但し、169.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。買いは様子見か170.20-30まで引きつけて。これは東京市場で付いています。損切りは169.80で一旦撤退です。売りは171.40-50で戻り売り。損切りは172.10で撤退です。これが付いた場合は下値リスクがやや後退、172.60-70の抵抗を上抜けて終えた場合は調整下げが終了した可能性が高くなり、上値トライの動きが強まり易くなります。上値抵抗は171.30-40,171.60-70,171.90-00に、下値抵抗は170.70-80,170.20-360,169.70-80にあります。

ポンド/ドルは前日足から上寄りのスタートとなりましたが、上値を攻めきれずに前日の陰線の値幅内に寄せ線に近い形の足で終えています。昨日の値動きの中で、1.2900-10にやや強い下値抵抗が出来ていますが、下値を急角度で切り上げて来た流れからはやや外れた位置で推移しており、下値リスクにも注意が必要です。買いは1.2900-10で軽く押し目買い。損切りは1.2870で浅めに一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.2940-50,1.2970-80,1.3000-10に、下値抵抗は1.2900-10,1.2870-80,1.2830-40にあります。12800を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。

ポンド/円は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められませんが、直近の日足が下値トライに失敗した形で終えており、突っ込み売りにも注意が必要です。買いは様子見とします。売りは202.80-90で戻り売り。損切りは203.50で一旦撤退です。上値抵抗は202.50-60,202.90-00,203.30-40にあります。204.20超えで終えれば下値リスクがやや後退、205.50超えで終えれば日足、週足ともに形状が改善して上値トライの動きが強まり易くなります。下値抵抗は202.00-10,201.10-20,200.50-60にあります。

豪ドル/円は続落し、上値を急角度で切り下げています。対ドルでも大幅続落しており、対円の反発力が鈍い展開となりそうですが、強い下値抵抗に到達しており、下値余地も徐々に限られる展開が予想されます。但し、短期トレンドがまだ弱く、小反発を繰り返しながら下値を模索する展開が予想されます。中期トレンド自体は強い状態にあり、100~101円台を割り込む可能性は低いと見ています。買いは損切りが付いたので1日様子見です。売りは104.90-00の戻り待ちとします。損切りは105.30で一旦撤退です。上値抵抗は104.30-40,104.60-70,104.90-00に、下値抵抗は103.60-70,103.20-30,102.90-00にあります。105.50超えで終えれば下値リスクが後退します。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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