川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス円、米CPI発表待ちで小動き。

2022/05/11

週末のドル円を予想して10万円をゲットしよう!

今日は米CPIの発表を控えており、インフレ圧力が緩和するかどうかを見極めたいとの見方で為替市場は様子見となっています。発表は日本時間21:30,市場予想は前月比+0.2%、前年比+8.1%(コア+6.0%)と、前月から低下するとの見方が多くなっています。

ドル/円は直近の日足が実体の小さい陽線引けとなり、続落を食い止めています。下値を切り上げる流れを維持していることや、下ヒゲがやや長く、下値トライにも失敗していることから、再度131円超えトライの動きが期待できます。

131.50-60の抵抗をクリアした場合は、一段のドル上昇へ。逆に129.40以下で終えた場合は日足の形状が悪化、129円割れで終えた場合は短期トレンドを”ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが点灯します。さらに128.50割れを見た場合は短期トレンドが”ドル弱気”に変化して、調整下げ局面入りの可能性が高くなります。

ドル買いは130.10-20で押し目買い。損切りは浅い場合で129.70,深い場合は129.40で撤退です。ドル売りは様子見か、131.60に損切りを置くなら131.20-30まで引き付けて軽く売り向かい。

ユーロ/ドルは小反落。安値圏での揉み合いの域を抜け出していませんが、トレンドが弱いので戻り売り方針継続です。買いは1日様子見です。売りは1.0600-10の戻り待ちとします。損切りは1.0650で撤退です。短期トレンドは1.07台を回復しない限り変化しません。

ユーロ/円は小陰線で終えています。下値を切り上げる流れを維持していますが、138円台に実体を乗せられない状態が続いており、また、週足の形状も安定していないことから、下値リスクにも注意が必要です。買いは1日様子見か136.50-60まで引きつけて。損切りは135.90で撤退です。売りは様子見です。136円割れで終えた場合は”ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが点灯します。

ポンド/ドルは小幅続落となりました。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、トレンドが弱い状態にあるので買いは様子見です。売りは1.2370-80で戻り売り。損切りは1.2420で一旦撤退です。短期トレンドは1.25台を回復して終えれば”ニュートラル”な状態に戻します。

ポンド/円は小幅続落となりました。実体ベースでは160円台を守っていますが、トレンドが弱いので買いは様子見か159.40に損切りを置くなら159.90-00で軽く試し買い程度に。売りは161.90-00の戻り待ちとします。損切りは162.80で撤退です。158円台を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。短期トレンドは162.80超えで終えれば下値リスクが若干後退します。

豪ドル/円は実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。下値トライには失敗した形で終えていますが、トレンドが弱い状態にあるので、買いは引き続き様子見か、89.50に損切りを置くなら89.90-00の押し目を軽く試し買い程度に。また、損切りが付かない場合でも90円台を維持できずに終えた場合は、買いは撤退して様子を見た方がいいでしょう。売りは91.30-40の戻り待ちとします。損切りは91.70で撤退です。短期トレンドは92.30超えに実体を戻して引けない限り変化しません。

週末のドル円を予想して10万円をゲットしよう!

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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