川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

上値の重たい展開の続くビットコイン、下げ止まりから堅調な展開に移行するか

2022/10/24

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為替介入

先週末に2回目の為替介入が実施され、151円台より、一時は146円台までドルは下落した。しかし、見ている限り、中途半端な印象を受けてしまう。というのも、NY時間の終値までしっかりとやるべきである。中途半端で終わると、再び150円台乗せから高値を更新してくる可能性があるからだ。いずれにしても、どこまで効果があったのか、週明けの動きに注目したい。

「もち合いは続くのか」

先週のレポートでは、ACラインに注目した。下値支持線として存在しているACラインを維持することが出来るのか否かがポイントになったからだ。 実際には、ACラインを割り込むことなく推移をしたものの、値を上げることはなくもち合いが続いている。

次の注目日は10月25日前後である。

A点水準:約280万円
B点水準:約380万円
D点水準:約220万円

今週のポイントはもち合いはまだ続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>

C点に注目したい。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も値を上げることなく推移している。また、右肩下がりのBEラインが上値抵抗線として控えているからだ。 この場合、240万円を試す動きになっていこう。

(第2シナリオ)

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性も残っている。C点およびD点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、下値支持線としてCEラインが存在しているからだ。 この場合、320万円を超えていくことが求められる。

雲の中に価格は入ってきたものの、雲の下限に沿って推移しており、力強さに欠けている。したがって、堅調な展開に移行するのであれば、少なくとも雲の上限を超えていくことが求められる。

「もち合いが続く」

先週のレポートではB点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになったからだ。 しかし、実際にはB点を通過した後も値を上げることなく、横這いが続いている。

次の注目日は11月1日前後である。

A点水準:約24万円
B点水準:約14万円
C点水準:約30万円
D点水準:約20万円

今週のポイントは週明けの動きに注目ということである。

<あくまでも個人的見解>

BCラインに注目したい。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのBCラインが下値支持線となることが期待されるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。A点およびB点を通過しても、値を上げることなく推移しているからだ。 この場合、16万円を試す可能性が出てくる。

(第2シナリオ)

堅調な展開に移行する可能性も残っている。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、BCラインが下値支持線として損愛しているからだ。そして、BCラインを割り込んだとしても、BDラインが下値支持線として控えているからだ。 この場合、24万円を超えていくことが求められる。

雲のねじれの位置を通過した後も流れは変わることなく、雲の下方を推移し上値の重たい展開が続いている。

「踏み留まることが出来るのか」

先週のレポートでは、ABラインに注目した。堅調な展開に移行するのであれば、ABラインに沿って推移していくことが求められたからだ。 実際には、ABラインを割り込んだものの上昇することはなく横這いが続いている。

次の注目日は10月28日前後である。

A点水準:約40円
B点水準:約120円
C点水準:約70円
D点水準:約90円

今週のポイントは堅調な展開を維持することが出来るのかということである。

<あくまでも個人的見解>

ACラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩上がりのACラインが下値支持線となることが求められるからだ。逆に、ACラインを割り込んでくると、上値の重たい展開に移行する可能性もある。

(現在のシナリオ)

現在は堅調な展開を維持している。下値支持線として右肩上がりのACラインが存在している。また、B点が位置する時間帯に同事線を示現。その直後に陽線が出現しているからだ。 この場合、 80円台に乗せていくことが期待される。

(第2シナリオ)

上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。下値支持線として期待されたABラインを割り込んだ後も、値を上げることなく推移している。また、右肩下がりのBCラインが上値抵抗線として存在しているからだ。 この場合、50円を試す動きになっていこう。

雲の上限が下値支持線となるのか否かがポイントになる。雲を割り込むと、上値の重たい展開に移行するものになる。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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