川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

ビットコイン、下げ止まりから落ち着いた動きになるか、堅調な展開へ移行するか

2022/06/06

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硬貨のコスト

1円玉を作るコストは?という話は有名で、巷の話では1枚を作るのに3円といわれている。そもそも22年4月のアルミニウムの価格から計算をするとアルミニウムの材料費は0.4円となる。これに製造コストを加えると3円となるのである。

ところで、ウクライナ問題と円安で銅の価格も高騰しており、5円玉の材料費部分が4円を超え、10円玉も6円を超えてきている。この状態が続き、更にキャッシュレスが進むと、小銭不要論につながる可能性も出てくるのではなかろうか。

「底堅い動きを見せる」

先週のレポートではB点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになったからだ。 実際には、B点を通過直後より値を上げ、上値抵抗線ACラインを超え、そして真横に新しいペンタゴンが描く足されることになった。

次の注目日は6月16日前後である。

A点水準:約380万円
D点水準:約540万円
E点水準:約440万円

今週のポイントは下げ止まりから落ち着いた動きが続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>

CFラインに注目したい。下値支持線として存在しているCFラインを割り込むと『時間の逆行』が生じる可能性で出てくる。したがって、CFラインは強い下値支持線になると期待される。したがって、下げ止まりから落ち着いた動きが続くのかに注目したい。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。ACFラインに絡んだ動きが続いている。また、上値が右肩下がりで推移しているからだ。 この場合、CGラインを意識した動きになることが考えられる。

(第2シナリオ)

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、下値支持線としてCEラインおよびCFラインが存在しているからだ。 この場合、少なくとも440万円を目指す動きになっていこう。

遅行スパンが26日前のローソク足に到達した。ここからローソク足を上抜けていくことが出来るのか否かがポイントになる。

「軟調な展開が続く」

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があったからだ。 しかし、実際にはB点の直前に反発した動きを打ち消すかのように、B点を通過した直後より値を下げている。

次の注目日は6月8日前後である。

A点水準:約29万円
C点水準:約24万円

今週のポイントは軟調な展開が続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>

ACラインに注目したい。青線で示したように、右肩下がりのACラインに沿った動きを続けている。ということは、下げ止まるのであれば、このACラインから上放れていくことが必要になるからだ。

(現在のシナリオ)

軟調な展開が続いている。上値抵抗線としてACラインが存在している。B点が位置する時間帯を通過した後も値を下げているからだ。 この場合、20万円を試すことが考えられる。

(第2シナリオ)

下げ止まりから落ち着いた動きに移行する可能性もある。右肩上がりのBCラインが下値支持線として存在している。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。 この場合、30万円を窺がう動きになっていこう。

雲のねじれの位置を通過した直後より陰線が連続しているのが気にかかる。ただし、ここで踏み止まることが出来れば、遅行スパンが26日前のローソク足を越えていく可能性が出てくる。

「週明けの動きに注目」

先週のレポートでは、B点に注目した。B点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになったからだ。 実際には、B点の時間帯に陽線を示現し、下げ止まる動きを見せている。

次の注目日は6月8日前後である。

A点水準:約40円
B点水準:約120円
C点水準:約70円

今週のポイントはペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過するということである。

<あくまでも個人的見解>

C点に注目したい。週明けにC点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。下値支持線と期待された右肩上がりのACラインを割り込んでしまっている。この先も上値抵抗線としてCDラインが控えているからだ。 この場合、ADラインを試す動きが考えられる。

(第2シナリオ)

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、下値支持線としてADラインが控えているからだ。 この場合、C点水準を越えていくことが求められる。

下値水準で横這いの動きが続いていることから、遅行スパンがローソク足に接近してきた。故に、ローソク足を越えていくことが出来るのか否かがポイントになる。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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