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歴史は繰り返す、伝染症の恐怖
2020/02/26新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。中国の実験室から流出したとか、人工の生物兵器ではという陰謀論さえ飛び交っている。ソーシャルネットワークで多数の人々が繋がる現代では、不安が高まると怪しげな情報が拡散・共有されやす…
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独裁色強めるロシアはどこへ向かうのか
2020/01/22米軍によるイラン司令官の殺害、長引く米中貿易戦争、香港デモ、台湾総統選挙、そしていよいよ始まったトランプ大統領の弾劾裁判など、年初から慌ただしく続くニュースの影で、かつての超大国のリーダーが危険なまでに権力を拡大している…
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米国の良心が試されるトランプ弾劾
2019/12/20米10ドル紙幣には鼻筋の通った凜々しい人物の横顔が描かれている。建国の父のひとりで憲法の起草者だった思想家アレクサンダー・ハミルトンだ。彼は法を無視する傍若無人なリーダーが現れることを恐れて以下の文言を合衆国憲法に書き込…
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南アフリカ 栄光の背番号6
2019/11/20日が暮れて肌寒い秋風が吹きはじめた横浜国際総合競技場に集まった7万人超のラグビーファンは、刻一刻と近づく南アフリカW杯優勝の瞬間を固唾をのんで見つめていた。その中に、誰よりもこの勝利の重みを知るひとりの人物がいた。 南ア…
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香港と台湾の心模様
2019/11/01蟹瀬誠一コラム「世界の風を感じて」は、10月蟹瀬さんが多忙を極めたため更新がずれ込みました事をお詫びします。(編集部) 暮れも押し詰まった2015年12月末、中国の習金平主席が北京を訪れた梁振英行香港行政官(当時)に告げ…
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米大統領が今回のサウジ攻撃に消極的な理由
2019/09/20「これは(イランの)サウジアラビアに対する直接の戦争行為だ!」 強行派ポンペオ米国務長官はまるで戦争前夜のように記者団に向かって叫んだ。サウジ国防省のマリキ報道官が記者会見でイランがサウジの主要石油施設を攻撃した証拠とし…
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最も危険なアジアの火薬庫
2019/08/22いま世界でいちばん危険な場所はどこか。そうと訊ねると、ミサイルを発射した北朝鮮と答える人が日本では多い。しかし正解はインド北部とパキスタン北東部の国境地帯に広がる山岳地域カシミールだ。 インド、パキスタン、中国の3カ国が…
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ブレクジットとトランプの関係は?
2019/07/23「悪いニュースもいいニュースも俺にとってはいいニュースだ。」選挙期間中にそう豪語していたのは他ならぬトランプ米大統領だった。とにかくマスコミの注目を集めればオーケーなのである。「国へ帰れ」と非白人女性下院議員4人を激しく…
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香港200万人デモを取り巻く内情
2019/06/21「先生、ホントに感謝します!」 大学で講義を終えた私にそう話しかけてきたのは香港から来た留学生だった。いま香港で起きているデモは非暴力な抗議活動だと講義で説明ことが嬉しかったという。それほど香港の若者たちは故郷の民主化に…
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目覚めたのは猫か獅子か
2019/05/21「中国は深い眠りに入った獅子だ。目を覚ませば、世界を震撼させるだろう」 そう予言したのはかの有名なフランス皇帝ナポレオンだった。そんな19世紀の予言がみごと的中し、いまや目覚めた獅子中国が世界の勢力地図を塗り替えようと…