鈴木正浩の究極の大家道「タンク満タンですか?」

タンク満タンですか?「いおざき印刷株式会社 五百崎兄弟インタビュー」

2023/01/19

>週末のレートを予想して10万円ゲット!


皆さんこんにちは、鈴木正浩です。今回の「タンク満タンですか?」は、富山市で印刷業を営む「いおざき印刷株式会社」にお邪魔いたしました。
こちらのいおざき印刷さんですが、私のお米「タンク将軍の愛人米」の袋なども作っていただいている老舗の印刷屋さんです。地域に密着した印刷のプロフェッショナル企業として昭和46年に創業。
現在は3代目として、ご兄弟で運営を任されているそうです。現代のニーズに合わせた印刷サービスとは何か。そして、父親から二人の息子に受け継がれた思いなどを兄の五百崎武洋さん(以降五百崎(兄))と弟の五百崎和孝さん(以降五百崎(弟))にお話を聞いてきました。

鈴木:

始めまして鈴木正浩です。本日はよろしくお願いします。まずはお二人についてお話を聞きたいと思います。ご兄弟という事ですが、いつ頃から経営に携わっているのですか?また、どのように作業を分担してるのでしょうか。

五百崎:
(弟)   

私は大学を卒業してからなので、今年で9年目になります。
私の主な業務は営業活動と工場での生産管理を担当しております。

五百崎:
(兄)   

私は9年間別の会社で働いていたのですが、そちらを退職し昨年こちらに来ました。
私は受注管理システムや経理、営業といった多方面からの設計を担当しています。

鈴木:

兄弟で経営することで社員の方達との人間関係は難しいと思いますが、心がけている事はありますか?

五百崎:
(兄)   

なるべく、お互いが良くなるようにするのはどうすればいいのか考えるようにしています。例えば、給料にしても、社員みんなを上げるにはどうすればいいかという事を第一に考えています。

あと、弟はお金の面や将来設計に関してはちゃんとプランを持っているので、そういった設計プランについてとても信頼しています。

活版印刷からデジタルへ

鈴木:

それでは、会社についてお話を聞いていきたいと思います。昭和46年創業ということは、お祖父様の代からですよね。そうすると、今は三代目になると思いますが、最初はどんな受注をされていたのですか?

五百崎:
(弟)   

最初は名刺などの印刷を昔の活版印刷でやっていました。活版印刷の機械は実家にあって動いていましたので、小さい頃から印刷について触れていました。

鈴木:

二代目のお父様の代からはどんな感じだったのですか?お母様と一緒にやられていたとか?

五百崎:
(兄)    

そうですね。その頃から色んな部署が出来てきました。例えば制作部でデザイン、レイアウトができるようになったり、営業さんが増えて受注の幅が広がったりしました。

五百崎:
(弟)   

先程見ていただいた大きい機械がありましたけど、あれはその頃に購入した機械です。

五百崎:
(兄) 

見ていただいた通り、機械がここの規模にしてはとても充実しているのですが、その分業績としては比較的苦しんだ50年を辿ってきましたね。

お客様のニーズに合わせた印刷技術

鈴木:

そういった苦労があるから今があるということでしょうか。お二人が三世代目として、これから今の時代の流れに即した印刷屋さんという意味では、どのようなビジュアルを考えていますか?

五百崎:
(兄) 

事業再構築補助金があり、その認可が下りましたので、社屋を全面的に綺麗に改修して、最新のデジタル技術を活用した機械を導入したいなと考えています。小ロットのキーホルダーとかを製作できる機械が入る予定です。

五百崎:
(弟) 

他にはスマホケースに直接印刷できたりとか、色んな物に印刷できたり、レーザー加工なんかもできるようになります。生活雑貨に印刷技術を活用できますのでアイデアもいろいろと膨らみますね。

鈴木:

それは、印刷の幅が広がりそうですよね。紙以外にもいろいろなアイテムの制作もされてると聞きました。

五百崎:
(弟) 

はい、トレードトレードさんのオンラインストア「トレトレストア」で販売されています、ずっぽしグッズやお米の袋なども作らせていただいてます。また、今回は香港の企業様より、お年玉くじ付きのカレンダーの受注をいただいたのですが、こちらのくじも合わせて作らせていただきました。

ネットを使った受発注で全国展開へ

鈴木:

「小ロット・低価格」というと、なんとなく、近隣とか近県とかに特化したようなイメージがあります。時代的に全国からネットを使った受発注や配送などされていると思いますが、現在は販売経路をどのように展開しているのでしょうか。

五百崎:
(兄) 

私が入社するタイミングでECモールに店舗をかまえました。現在はYahoo!、楽天、AmazonのECモールを通して、全国から受注をいただいています。

鈴木:

今後はどのような商品を出そうと考えていますか?

五百崎:
(兄) 

名刺から始めた印刷業ですが、これから導入するデジタル印刷機を使って、より高品質な商品や自社にしかできないような物を全国展開していきたいと考えています。

五百崎:
(弟) 

ネットは全国で、営業は富山県内という風に切り分けている感じですね。

創業50周年・経営理念

鈴木:

それでは、経営方針についてもお話を聞きたいと思います。家族経営している中で、お父様に教わった言葉とか、魂みたいなものはありますか?

五百崎:
(弟) 

そうですね。『利益よりは人をないがしろにせず大切にする』『挨拶をしっかりする』、まずはそういった人との関係を大切にすることを教わりました。その結果、収益が上がっていたというわけではないんですけど、離職率が低い会社となりました。

鈴木:

「人の成長こそが利益」という会社ですね。昨年、創業50周年を迎えられたということですが、新たな節目を迎えてこれからどういう形でやっていく気持ちですか?

五百崎:
(兄) 

50周年を機に新たに「経営理念」「行動指針」を設定したんですが、自分達にとっていい環境を構築するには、まず周りの人に何を与えられるのかというのを考えて、上の人の決定が、会社の成果に結びつくかどうかを個々が考えて意思決定する。

『自己中心的利他』ほかの人のためにもなる自分がやりたいことを実行していくということを、心得て進めていきたいと思っています。

鈴木:

自己中心的利他ってなんかいいですね。個性も大事にしたいから、自分の個性も含めて、周りの人達に律することですね。会社もこれから更に大きくなっていくと思いますが、創業期は社員さん何人くらいいらっしゃいましたか?

五百崎:
(弟) 

当初は祖父母の二人だけでやっていました。祖父が印刷し、祖母が電話番をする、という感じでした。

鈴木:

最後に今後の目標や計画などありましたら、お伺いしたいと思います。

五百崎:
(兄) 

20年前に現場に大きな印刷機を入れたのですが、今度はオフセット印刷機ではなく、最新鋭のデジタル印刷機を導入する計画を立てています。

鈴木:

オフセットとデジタルの違いはどのように違うのですか?

五百崎:
(兄) 

用意した4色分のアルミ板をセットして、大きい機械を回していくというのがオフセット印刷で、デジタル印刷は簡単に言うと無版印刷と言ってアルミ板が必要ない、プリンターの最高級版といった感じですね。それが導入できれば富山県で初になります。色んな機種があるんですけど、富士フィルムさんの最上位機種のデジタル印刷機を検討しています。補助金の認可が下り次第導入する予定です。デジタルは無版なので、小ロット・低価格での提供が可能になり、より多くの方たちに利用いただけると思っています。

鈴木:

まさに、新しい時代が始まるという訳ですね。楽しみにしています。
本日はありがとうございました。

いおざき印刷株式会社/五百崎和孝(弟)

昭和46年に富山市で創業、現在三代目。活版印刷の時代からデジタル時代へ。目まぐるしく変化する時代の流れをくみながら、デジタル化や環境に配慮した印刷機や製本機の導入をすすめ、コピー1枚から数万枚のチラシ、数千冊の冊子まで、兄とともに、小回りの利く富山の印刷会社を目指す。

いおざき印刷株式会社/五百崎武洋(兄)

現在三代目。8年間別の会社で実務経験を積んだのち、昨年からいおざき印刷株式会社に入社。受注管理システムや経理、営業といった多方面からの設計を担当。

公式ホームページ:いおざき印刷株式会社


>週末のレートを予想して10万円ゲット!


この記事をシェアする

無料会員募集中