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トランプの開拓時代始まる
2025/03/21「すべての野蛮人たちを根絶せよ」 1月にホワイトハウスに返り咲いて以来、傍若無人に振舞う米ドナルド・トランプ大統領のダークサイドを探っているうちにそんな物騒なタイトルの本が目に留まった。 手に取ってみると、英作家ジョゼフ…
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アメリカたる所以
2025/02/21先日、某元駐米大使とアメリカの政治情勢について意見交換をする機会があった。彼は稀代のトリックスターであるドナルド・トランプの強みは4つあると分析していた。 それは、1)7700万人もの有権者の支持を獲得した大統領選での勝…
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就任式から透ける情景
2025/01/24落ちるところまで落ちたものだ。 日本時間21日午前2時から眠い目をこすりながらドナルド・トランプの2度目の大統領就任式と一連の祝賀セレモニーそして就任演説までCNNの生放送で観た後の率直な感想だ。 かつてアメリカ大統領の…
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火の手が上がった中東の要衝
2024/12/17韓国での突然の戒厳令発令・撤回の茶番劇には驚かされたが、暮れも押し迫っての欧米の関心事はもっぱらシリアのアサド政権の崩壊のようだ。ひとつ間違えれば中東全域の大混乱に繋がりかねない大事件だからである。 欧米メディアの報道に…
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類は友を呼ぶ
2024/11/18「トランプ大統領、ペンス副大統領、マチス国防長官が乗った飛行機が墜落した。助かったのは誰か?」 2016年にドナルド・トランプが大統領に選ばれた後、アメリカでそんな「なぞなぞ」がよく聞かれた。答えは「アメリカ国民」である…
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まさかの坂
2024/11/0810月の投稿を11月5日の米大統領選特別編の為に遅らせていました。お楽しみください。(編集部) 悪夢が現実になった。 あの傍若無人なドナルド・トランプが事もあろうにアメリカ大統領に再選されてしまった。テレビの選挙特番に釘…
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それでも人気のトランプ
2024/09/19長く米国の政治を取材してきた私は、近年の米大統領選のテレビ討論会は放送局が視聴率を稼げるエンターテインメント的要素があっても、かつてのケネディ対ニクソン(1960年)のような11月の投票結果を左右するほどの影響力は無くな…
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プーチンの悪知恵
2024/08/20日本中がパリ・オリンピックでのメダルラッシュで沸いていた8月初旬、欧米では大ニュースとして伝えられた出来事があった。トルコの首都アンカラ空港の滑走路上で冷戦後最大の囚人の身柄交換が米国とロシアなどの間で行われていたのだ。…
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果たして神は誰を選ぶのか
2024/07/30「神が私を救ったのだ!」 世界に衝撃が走った前アメリカ大統領暗殺未遂事件のわずか5日後、東部ペンシルベニア州で行われた共和党全国大会での生中継演説に現れたトランプはいつになく穏やかな調子でそう聴衆に語りかけた。 銃弾がか…
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トランプに反グローバリズムを注入した危険な男
2024/06/20当時ホワイトハウスの密室で、トランプ政権になってどんな意志決定がなされてきたのか。その驚きの混乱ぶりを、ウォーターゲート事件での優れた調査報道でピュリッツァー賞を受賞したワシントン・ポスト紙編集主幹のボブ・ウッドワードが…